夕食に作ったご飯やおかずが余ってしまったという経験はありませんか?
おそらく多くの人が経験した事があると思います。
残ったご飯やおかずを明日の朝に食べるという人も多いのではないでしょうか。
ところで夏など暑い・暖かい季節なら冷蔵庫に入れると思いますが、冬って寒いですよね。
冬にご飯・おかずを常温保存するのはアリなのでしょうか?
また、ご飯は冬なら保温なしの炊飯器に放置して大丈夫なのでしょうか?
これらの疑問について調べましたので、見ていって下さいね。
スポンサーリンク
冬にご飯・おかずを常温保存するのはアリ?
たくさん作り過ぎてしまったご飯やおかず。
明日の朝食べる予定で、更に冬で気温も低い場合って常温保存にしても大丈夫そうな気がしますよね。
果たして冬にご飯・おかずを常温保存するのはアリなのでしょうか?
注意点なのですが、前提として今から書く内容はあくまでも一般的な基準です。
冬といっても地域や家の中の環境によって差があるので一概にこうだとはいえないという点はご了承ください。
まず冬の常温保存の前に夏の常温保存についても簡単に説明します。
夏は鍋に蓋をしたカレーなどは火に何回か通せば大丈夫です。
しかしその他のおかずである焼き物や煮物、ご飯類は長く持たず、一晩置くとアウトです。
25℃以上の場所で3時間以上放置するとほぼ全滅だといわれています。
ところが冬の場合は状況が少し異なってきます。
ラップに包んだおかずやおにぎりは6時間くらいならほぼ大丈夫です。
ただし手で握ったおにぎりやフタをしていないおかずは常温保存だと厳しくなってきます。
雑菌が一つでも存在すると時間経過とともに増殖していきます。
当然それを食べた人にも悪影響を及ぼしてしまいます。
特に夏ははその傾向が強いですが、冬だからといって雑菌が増殖しないという事はありません。
ちなみに常温で放置した場合に傷みやすい料理にはとある傾向があります。
それは、
・生の状態の部分がある
・薄味である
という点です。
つまり少しでも長持ちさせたいのであれば味付けが濃く、水分が少ない料理にするなどの工夫が必要です。
とはいえ、なるべく冷蔵庫に入れた方が安全に美味しく食べられると思いますよ。
スポンサーリンク
ご飯を炊飯器に放置、保温なしで冬なら大丈夫?
料理はしなくてもご飯だけは炊飯器で炊くという人はそれなりにいると思います。
そのご飯を炊いて余った後ってどうしていますか?
炊飯器の中にそのまま放置している人も多いのではないでしょうか。
でも保温している温かい環境って先ほど触れた“25℃以上の場所で3時間以上放置”の条件を満たしてしまい、炊飯器の中のご飯が硬くなったり傷みやすくなりそうですよね。
では冬なら保温なしでご飯を炊飯器に放置しても大丈夫なのでしょうか?
炊飯器で保温なしの場合、冬は半日~1日程度と一般的にはいわれています。
夏は6時間程度なので、それと比較すると長く保存できます。
しかし季節関係なくご飯を炊飯器で放置するのはあまりおすすめできません。
その理由は以下の通りです。
まず炊く前のお米にはセレウス菌という嘔吐や下痢を引き起こす菌が付着しています。
そしてセレウス菌は炊飯器で加熱しても死滅しません。
そして炊飯器で放置した事のある人なら経験した事があると思いますが、フタを開けた瞬間にフタから水滴が落ちた事がありませんか?
これは炊いた後のお米から蒸発した蒸気が冷えて水滴となったものです。
この水滴が腐敗の原因になるおそれがあります。
ご飯を常温保存したい場合は“おひつ”を使うのがおすすめです。
水分をほどよく吸い取ってくれるのでご飯がべちゃべちゃにならず腐敗も防げます。
ただしそれでもセレウス菌の繁殖は防げないのでなるべく早く食べるようにしてくださいね。
スポンサーリンク
まとめ
おかずやご飯を常温保存するのは夏よりも冬の方が長い時間できます。
しかし決して長い時間は保存できず、特に生の状態の部分がある料理や薄味のもの、ご飯類は短いです。
また住んでいる地域や家の中の環境などで多少の差は出てきます。
これらの事を踏まえて、冬であってもなるべく冷蔵庫に入れて保存した方がいいでしょう。
そして炊いたご飯を炊飯器の保温を切って放置するのはおすすめできません。
セレウス菌の増殖や腐敗のリスクがあるので冷蔵庫で保存するかおひつに入れて保存するようにしましょう。
とはいえ、いずれの場合も早めに食べる事で解決します。
作り置きする場合は程々の量にしておいた方が安心して食べられると思いますよ。