ほうれん草は栄養満点な野菜です。

しかし栄養だけでなくアクも含まれています。

 

アクを抜くためには水にさらすのがいいのですが、あまり長く水にさらし過ぎると水溶性の栄養成分が流れ出てしまいます。

せっかくの栄養素ですし、なるべく流出は防ぎたいところです。

 

それに茹でるのが面倒だという人もいますよね。

茹でる以外の方法で加熱するとしたらレンジが思い浮かぶ人も多いでしょう。

 

ほうれん草はレンジでアク抜きできないのでしょうか?

ほうれん草をレンジでアク抜きする方法は存在しないのでしょうか?

今回は上記の点について調べましたので、見ていって下さいね。

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ほうれん草はレンジでアク抜きできない?

ほうれん草 レンジ アク抜き
https://cookpad.com/recipe/7047139

ほうれん草といえばおひたしや白和えなど色々な食べ方ができる野菜です。

緑黄色野菜でもあるほうれん草は栄養満点です。

 

そしてほうれん草にはアクもあります。

アク抜きをするためには水にさらす必要があるのですが、ほうれん草の栄養素の中には水溶性のものもあります。

 

つまり、茹でることでそれらは溶け出してしまうんです。

せっかくなら無駄なく栄養素を摂りたいですよね。

水を使わずに加熱する方法といえばレンジですが、もしもアク抜きができたら便利ですよね。

ほうれん草はレンジでアク抜きできないのでしょうか?

 

結論からいうとレンジでほうれん草のアク抜きはできます。

 

まず下ごしらえとしてほうれん草の根を切り取ります。

ほうれん草の根元から茎に向かって包丁で浅く十字に切り込みを入れます。
切り込みは1㎝弱くらいが目安です。

切り込みを入れたら綺麗に洗います。

 

そして次からがレンジならではの手順となります。

①1束ずつ葉と根元を交互に置いてラップでぴったりと包む

②600Wのレンジで約2分加熱する(1束200gくらいの場合)

③レンジから取り出しラップを外して冷水に入れてアク抜きする

④冷めたら自ら取り出して根元を揃え、軽く水気を絞る

⑤食べやすいサイズに切り更に軽く絞る

 

厳密にいうとレンジで直接アクを取るというわけではありません。
が、この方法だと茹でる工程がありません。

なので水溶性の栄養素が流れ出にくくなります。

 

ただし長時間冷水にさらせば当然水溶性の栄養素は流れ出てしまうので時間には注意しましょう。

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ほうれん草をレンジでアク抜きしないとどうなる?

ほうれん草 レンジ アク抜き
https://kumiko-jp.com/archives/118111.html

ほうれん草といえばアク抜きというくらい、必ず行われるアク抜き。

もしもほうれん草をアク抜きしないとどうなるのでしょうか?

 

アクが残ったほうれん草には“えぐみ”があります。

このえぐみは料理の仕上がりを悪くしてしまいますが、単純に味だけの問題では済みません。

 

ほうれん草に含まれるアクはシュウ酸ナトリウムと呼ばれるものです。

単にシュウ酸と呼ばれる事もあります。

 

シュウ酸は消化吸収されるとカルシウムと結合して結石を作ります。

結石と聞いてピンと来た人もいるかもしれませんね。

シュウ酸の量が増え過ぎると石のような塊になり、体外へ排出しにくくなってしまって結石(腎臓結石、胆石、尿路結石など)の原因となってしまうんです。

 

ほうれん草はシュウ酸の含有量が特に多い野菜として有名です。

体内に入るシュウ酸の量を増やし過ぎないためにも、アク抜きは必要なのです。

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まとめ

ほうれん草のアク抜きはレンジでも可能です。

 

ただしレンジが直接アクを抜いてくれるわけではなく、水にさらす必要はあります。

しかし茹でた時よりも水にさらされている時間が短いため、水溶性の栄養素が流れ出にくくなります。

 

また、ほうれん草は栄養素だけでなくアクも多く含まれていますが、このアクの正体はシュウ酸ナトリウムです。

シュウ酸ナトリウムは料理にえぐみを感じさせるだけではありません。

 

消化吸収されることでカルシウムと結合して結石を作ります。

尿路結石などの原因となってしまうため、ほうれん草を調理する際は必ずアク抜きを行うようにしてくださいね。