車などでお世話になる事が多いのがガソリンです。
そんなガソリンですが、何かしらの理由でガソリンを容器に入れる必要があったとします。
その際にガソリンを入れるための容器を持っていない事って多いと思います。
とりあえず入れられるビニール袋に…と思った際に気になる点が。
それはビニール袋に入れた場合の危険性です。
ガソリンでビニール袋が溶けるのでしょうか?
また、ペットボトルでも溶けるのでしょうか?
今回はこれらの点について調べましたので、見ていって下さいね。
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ガソリンでビニール袋は溶けるのか?危険?
本題に入る前にまずビニール袋の定義についてです。
一般的に“ビニール袋”と呼ばれているものには、ビニール袋とポリ袋の2つがあります。
ビニールとは塩化ビニール樹脂のフィルムの事を指します。
そして実は現在では塩化ビニールの袋はあまり使用されていないんです。
つまり私達が使っているビニール袋のほとんどはビニール製ではなく、ポリエチレンやポリプロピレン製です。
正確にはビニール袋とポリ袋で分けるべきなのですが、材質が分からない袋を使う可能性もあるため、ここではあえて一般的に言われる“ビニール袋”という名称を使います。
では本題です。
結論からいうとガソリンをビニール袋に入れるのは危険です。
材質によって異なるのですが、ガソリンを袋に入れることで袋が溶けるおそれもあります。
溶けないにしても、袋を融着した部分から染み出してくる事もあります。
またガソリンの沸点は30~220℃です。
30℃というのは特に夏場などは比較的なりやすい温度です。
揮発性がとても高く、沸点を超えると蒸発し発火しやすくなります。
ちょっとした静電気でも発火するほどです。
ビニール袋ではいくらしっかりと縛ったとしてもガソリンを密閉する事はできません。
そのため気付かない間にガソリンが蒸発、静電気で発火…なんて事も珍しくありません。
なのでガソリンをビニール袋に入れるのは絶対に避けましょう。
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ガソリンをペットボトルに入れると溶ける?
「ビニール袋が駄目ならフタもできるペットボトルに入れよう」と思う人もいるでしょう。
ただビニール袋と形が違うとはいえ、ペットボトルも材質が似ている気がします。
ガソリンをペットボトルに入れると溶けるのでしょうか?
ペットボトルにガソリンを入れても溶ける事はないといわれています。
しかし溶けないからといってペットボトルにガソリンを入れるのは絶対にNGです。
何故かというと、先ほども触れましたがガソリンは揮発性の高い液体です。
ペットボトルのフタを閉めると内圧が上昇し、ペットボトルが破損するおそれがあるんです。
破損する→ガソリンが漏れ出してしまうというのは容易に想像できますね。
なのでガソリンでペットボトルは溶けないものの危険である事には変わりはありません。
絶対に入れないようにしましょう。
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まとめ
ガソリンをビニール袋に入れるのは危険です。
ガソリンは揮発しやすく、袋の隙間から漏れたり、袋を融着した部分から染み出してくるおそれがあります。
また、ペットボトルはフタができますがフタを閉めたことで内圧が上昇します。
その結果、ペットボトルが破損してガソリンが漏れ出すおそれがあります。
ガソリンが原因の火災は爆発的な炎症を引き起こすため、かなり危険です。
ガソリンの運搬や保管をする際は専用の容器に入れるようにしてくださいね。