水蒸気爆発という言葉を聞いた事はありませんか?
聞いた事はあってもどのような原理で起きているのか知らない人も多いと思います。
水蒸気爆発の威力はどの程度なのでしょうか?
また、事故だと労災はおりるのでしょうか?
水蒸気爆発について調べましたので、見ていって下さいね。
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水蒸気爆発の原理!威力はどの程度?
時々ニュースなどで耳にする事がある水蒸気爆発。
果たして水蒸気爆発はどのような原理で起こるのでしょうか?
水は熱せられると水蒸気になりますよね。
その際に体積はなんと約1700倍にもあります。
熱したフライパンに水滴をたらした場合に激しく弾け飛びますよね。
現象としてはこれと同様の事が起きています。
これが少量ならいいのですが、大量の水と高温の熱源が接触した場合、どうなると思いますか?
水の瞬間的な蒸発によって体積の増大が起き、これが爆発となってしまうのです。
ところで水蒸気爆発というと、威力が弱そうなイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし水蒸気爆発の威力は想像以上に凄まじいんです。
日本で一番有名な水蒸気爆発として、火山の噴火が挙げられます。
特に1888年の会津磐梯山の噴火は有名です。
会津磐梯山の噴火では磐梯山の山体内部で水蒸気爆発が発生しました。
その結果、山体崩壊とともに岩屑なだれが発生し、多くの死者を出しました。
更に川がせき止められ、大小様々な湖沼が形成されました。
また、私達の身近なところでも水蒸気爆発のおそれはあります。
それは揚げ物を調理している最中に起こり得る事です。
油に火が点いた場合に火を消そうとして水をかける行為は絶対にしてはいけません。
たまにテレビなどで間違った消化方法として紹介されているので、見た事がある人も多いかもしれません。
火が点いた油に水をかけると脂が大きく飛散します。
あれは水蒸気爆発が起きているからなんです。
ちなみに2021年4月9日に大分県大分市の日本製鉄で水蒸気爆発が発生しました。
幸い、人的および物的被害は無しのようです。
水蒸気爆発は規模によって威力は違いますが、いずれにしても危険なので侮らないようにしましょう。
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水蒸気爆発は事故だと労災はおりる?
水蒸気爆発は条件さえ揃えば起こり得る現象です。
それが仕事での事故だった場合、労災はおりるのでしょうか?
実際に労災認定された事例を見つけたので紹介したいと思います。
この事例は製鋼工場での作業中に発生したものです。
鉱滓(鉱物を乾式精錬する際に生じた目的成分以外の溶融物質)を処理する作業中に水蒸気爆発が発生しました。
大音響とともに発生した水蒸気爆発によって、高熱の鉱滓が周囲に飛び散りました。
その結果、作業員が火傷を負いました。
水蒸気爆発は突然起こるので避けるのはほぼ困難です。
この事例では火傷でしたが状況次第では死者が出る可能性もあります。
労災がおりる可能性は十分にありますが、当然ながら起こさないのが一番ですね。
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まとめ
水蒸気爆発は水が熱せられて水蒸気となった場合に体積が大きくなる事によって起こります。
その威力は凄まじく、火山の噴火などでも起きています。
身近なところでも起こり得る現象なので、労災がおりるかは気になりますよね。
実際に労災がおりた水蒸気爆発の事故の事例は存在します。
とはいえ起きないに越したことはないので、本当に気を付けてくださいね。