生理食塩水という単語を聞いた事はありませんか?
聞いた事があるという人もいればあまり馴染みがないという人もいるでしょう。
そんな生理食塩水ですが、聞いた事があるという人でもどのようなものか曖昧だったりしませんか?
例えば生理食塩水は飲んでも大丈夫なのでしょうか?
飲んではいけなかった場合、対処としてどうするのがいいのでしょうか?
また飲める場合は便秘の解消に効果が期待できるのでしょうか?
これらの疑問について調べましたので、見ていって下さいね。
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生理食塩水は飲んでも大丈夫?飲んでしまったらどうする?
生理食塩水は飲んでも大丈夫か?という疑問に答える前に、まずは生理食塩水とはどのようなものなのか簡単に説明したいと思います。
生理食塩水は人の体液と似た性質を持っています。
体液と似ているという事は浸透しやすいという事です。
つまり体の水分バランスを崩す事なく水分補給できます。
これが一般的な水やジュースなどと異なる点であり、生理食塩水の特徴でもあります。
生理食塩水が身近に感じられる場面は意外と多くあります。
例えば鼻洗浄や点滴、点滴や注射に使う薬剤と混ぜて使う土台にも使われています。
こういった使い道があると知った場合、飲んでも大丈夫なのか気になりますよね。
生理食塩水は塩分が0.9%含まれているため飲みにくいですが、一応飲めるものです。
なので飲んでしまったとしても、それに対する特別な応急処置などは必要ありません。
ちなみに口から摂取するもので生理食塩水に近いものは経口補給液です。
これは浸透圧のために水に塩分と糖分が含まれているものです。
そして経口補給液の延長線上にあるのがスポーツドリンクです。
糖分はカロリー投与の役割も担っています。
ただしこの糖分は厄介で、飲み過ぎるとペットボトル症候群になるおそれがあります。
大量に水分補給をしなければいけない時は生理食塩水で補給するのが望ましいです。
生理食塩水の効果まとめ!便秘を解消する効果が?
先ほども触れた通り、生理食塩水は体液と似た性質を持っていて、浸透しやすいです。
そんな生理食塩水ですが、体内に取り入れることでどのような効果があるのでしょうか?
暑い時や運動をした後などは汗をかきます。
汗ってしょっぱいですよね。
そのため水分補給という名前の通りに水だけを摂取すると、体内の電解質のバランスが崩れます。
結果として体調不良を引き起こしてしまうのです。
また水分だけが補給されることで血液中のナトリウム濃度が薄まってしまいます。
するとこれ以上ナトリウム濃度を下げないために、体が水を求めなくなります。
それと同時に余分な水分を尿として排泄してしまいます。
つまりせっかく補給した水分が排泄されてしまうだけでなく、水分を摂ろうという気持ちがなくなってしまうのです。
この状態にならないように水分補給ができるのが生理食塩水です。
人間の体液と似た性質を持つので、水分だけ補給されナトリウム濃度が下がるという事もありません。
なお経口補給液やスポーツドリンクの方が、
・入手しやすい
・飲みやすい
・生理食塩水に近いため似たような効果が期待できる
飲み過ぎには注意ですが、以上の点からおすすめです。
ちなみに“生理食塩水を飲むと便秘解消の効果が期待できる”という話がありますがそれは誤解です。
生理食塩水ではなく、以前食塩を溶かした水(塩水)で紹介されていたものです。
が、便秘を解消するために塩水を飲むはやめましょう。
この行為は嘔吐や内臓出血、そして最悪の場合は命に関わるくらい危険な行為だからです。
現在では推奨できない方法なので“塩水で便秘解消”は絶対にやらないようにしてください。
生理食塩水も水分なので飲み過ぎることでお腹が緩くなり、結果として便秘が解消されるかもしれません。
しかし生理食塩水に便秘解消効果があるというわけではありません。
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まとめ
生理食塩水は人間の体液と似た性質を持っています。
そのため飲んでも問題はなく、飲んだとしても特別な対処などは必要ありません。
一応飲めるのですが飲む事を前提に作られていないので美味しくはないです。
経口補給液やスポーツドリンクが生理食塩水に近いです。
糖分が含まれているので飲み過ぎには注意ですが、口から摂取するのであればこちらの方がおすすめです。
ちなみに生理食塩水自体に便秘解消効果は期待できません。
以前は塩水でやる方法が提唱されていましたが、最悪の場合は命に関わるので絶対にやらないようにしてください。