磁石は私達の身近に意外とあるものです。
例えば書類を掲示するために使ったりする時に使ったりします。
もっと身近なものだと冷蔵庫に磁石でメモを貼ったりしますよね。
そんな磁石ですが、弱いと感じた事はありませんか?
元々弱い場合もありますが、だんだんと弱くなっていく場合もあります。
磁石が弱い理由は何なのでしょうか?
また、磁石が弱くなった時に復活、強くする方法はあるのでしょうか?
今回はこれらの点について調べましたので、見ていって下さいね。
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磁石が弱い!理由は何?
理科の授業以外でも使う事が意外と多い磁石。
ホワイトボードや冷蔵庫に磁石を設置している人も多いのではないでしょうか。
そんな磁石ですが、使おうとした際に弱いなと感じた事はありませんか?
同じ磁石なのに強さが異なるのは何か理由があるはずです。
では磁石が弱い理由は何なのでしょうか?
まず考えられるのは単純に材質による性質の違いです。
鉄よりもコバルトが強く、コバルトよりもネオジムの方が強いです。
ただし同じ材質にもかかわらず弱い磁石が存在する場合があります。
この場合は原子の磁極の向きが関係してきます。
科学的な話になるのですが、要は原子の磁極の向きにずれがあると磁力は弱くなるという事です。
また、磁石が少しずつ弱くなっていく事もありますが、この場合はいくつか原因があります。
・経年による劣化
・外部の影響(外部の磁場が強力など)
・温度の上昇による劣化
・錆により磁石の原子の磁極がバラバラになって保磁力を保てなくなる
磁石が弱いと一口にいってもその理由は様々というわけなんですね。
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磁石が弱くなった時に復活、強くする方法はある?
弱くなった磁石を復活させたり、弱い磁石を強くする方法があれば便利ですよね。
では磁石が弱くなった時に復活、強くする方法はあるのでしょうか?
すべての磁石ではありませんが、磁石を復活させたり強くする事は可能です。
原子の磁極の向きが理由の場合、向きを一定に揃える事ができれば磁石は復活します。
その方法は磁力が強い別の磁石や電磁石などの強い磁界の元に置くだけです。
釘などに磁石を近付けると磁力を持ちますが、これは磁力が発生しているからです。
それと同じ状態にするという事です。
また、着磁と呼ばれるコイルを巻いて電流を流しても磁力は回復します。
ただし温度上昇による劣化の場合は復活しない可能性があります。
というのも磁石は一度でも一定温度を超えた高温になってしまうと、常温に戻っても元の磁力に回復しないか完全に磁力を失ってしまうからです。
磁力を失うラインの温度はキュリー温度と呼ばれ、磁石に使われている素材によって異なります。
例えば、
アルニコ磁石:850℃
サマリウムコバルト磁石:800℃
フェライト磁石:450℃
ネオジム磁石:320℃
程度とされています。
日常生活でこの温度になる事はまずありませんが、こういう事もあるんだと頭に入れておくかもしれません。
また、少しでも劣化を防ぐために保管方法に工夫しましょう。
・鉄製品などに磁石を吸着させた状態のままにしておく
・湿度が低い環境
・密閉容器に保管
これらを守るだけでも磁石が弱くなりにくいですよ。
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まとめ
磁石が弱い理由には色々あり、材質による性質の違いや原子の磁極の向きにずれがあるといった場合が多いです。
また徐々に弱くなっていく事もありますが、この場合は経年劣化や温度上昇による劣化、錆などが理由です。
原子の磁極の向きが理由の場合は、磁力が強い別の磁石や電磁石などの強い磁界の元に置いたりコイルを巻いて電流を流すことで磁力は回復します。
ただしキュリー温度を突破した磁石は、常温に戻っても元の磁力に回復しないか完全に磁力を失ってしまいます。
保管する場所や容器で磁石が劣化しない工夫をする事は可能です。
磁石が弱くなりにくく、何もしないより長持ちするので保管場所や方法には気を付けてくださいね。