日々の供養やお盆、お彼岸などで使われるものといえば線香です。
この線香ですが、一本でどのくらいの時間持つのでしょうか?
また、線香を長持ちさせる方法ってあるのでしょうか?
線香一本が持つ時間や長持ちさせる方法について調べてみましたので、見ていってくださいね。
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線香の一本の時間ってどのくらい?
線香の誕生した時期ですが、江戸時代に誕生したそうです。
江戸時代から現在に至るまで、人々はご先祖様を大切にする気持ちとともに、お供えとして供えてきました。
そんな線香ですが、その一本は火をつけてからどのくらいの時間持つのでしょうか?
線香は人々のライフスタイルの変化に伴って、その種類を増やしてきました。
そのため種類によって時間は異なります。
では線香別に時間を見ていきましょう。
短寸(たんすん)
約14cm前後の長さの線香は短寸と呼ばれています。
燃焼時間は約25~30分です。
長寸
短寸よりも長いものも存在し、そちらは長寸と呼ばれます。
長寸の燃焼時間は約40分で、長い時間の供養に使われます。
ミニ
短寸よりも更に短く、約9cm前後の線香です。
燃焼時間は約15分です。
平日が忙しくて、朝にお仏壇で手を合わせる時間を短くできたら・・・というニーズから誕生した線香です。
ご先祖様を大切に思う気持ちは変わりませんので、線香の長さはライフスタイルに合わせて選ぶといいですよ。
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線香を長持ちさせる方法ってある?
通常の線香は1時間も持たずに燃え尽きてしまいますよね。
線香を長持ちさせる方法ってあるのでしょうか?
調べてみましたが、残念ながら線香を長持ちさせる方法はないようです。
ですが長持ちする線香があります。
それは『渦巻き線香』と呼ばれ、その名の通り線香が渦巻き状になったものです。
通常の長さの線香だと火をつけてから30~40分くらいで燃え尽きてしまいます。
ところが渦巻き線香はなんと約12時間近く持つんです。
ただしこの渦巻き線香は法事や日常のお参りではあまり使われず、お通夜で使われる事が多いです。
昔からお通夜の夜は朝まで『ロウソクと線香の火を絶やしてはいけない』とされています。
そこでお通夜の夜は夜を通じて親族が交代で、寝ずの番をしながらロウソクと線香の火を絶やさないようにしていました。
渦巻き線香は朝まで火を守る方の負担軽減を考えて作られた線香なんです。
法事や日常のお参りでは長時間火をつけておく必要がないため、渦巻き線香はあまり使われないのです。
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まとめ
線香の一本の持つ時間は、標準的な棒状のものでは約15~40分です。
時間にばらつきがあるのは、時代とともに変化してきたライフスタイルに合わせて作られてきたためです。
なので線香の種類によって時間に差があるのです。
一方、お通夜で使われる事がある渦巻き線香は約12時間とかなり長持ちです。
これはお通夜の掟による負担を軽減するためです。
残念ながら線香を長持ちさせる方法は見つかりませんでしたが、日常のお参りなどでは長時間線香をつけておく必要がありません。
ご先祖様を大切にする気持ちがあれば、線香の長さは気にしなくても大丈夫ですよ。