旅行や仕事などで飛行機を利用するという人は多いと思います。
飛行機の窓から見える景色って普段は見られないだけに格別ですよね。
ところで飛行機の窓って曇っているところを見ないと思いませんか?
飛行機の窓が曇らない理由は何なのでしょうか?
また、飛行機によっては窓に暗くなる機能が搭載されたものがありますが何故暗くなるのでしょうか?
飛行機の窓が曇らない・暗くなる理由や仕組みについて調べましたので、見ていって下さいね。
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飛行機の窓が曇らない理由・仕組みは?
飛行機はかなり高低差のある場所を移動していく乗り物です。
高低差があれば気温もかなり変化するはずです。
それなら温度差によって窓に結露があっても不思議ではないですよね。
しかし飛行機の窓が曇っているのを見た事はありません。
何故飛行機の窓は曇らないのでしょうか?
飛行機の窓は多くの場合で強固なアクリル樹脂でできています。
これはガラスのような熱伝導性はないため曇りにくいといわれています。
しかし飛行機の外の温度差は激しく、これだけでは曇る可能性があります。
そこで重要になるのが“ブリーザー(ブリーダー)・ホール”という穴です。
実は飛行機の窓の下の方に小さな穴が開いているんです。
飛行機の窓に穴が開いているといわれると不安になるかもしれませんが、これは意図的に開けられているのです。
飛行機の窓は基本的に外側・中央・内側と複数層の構造になっています。
そしてそれぞれの層に隙間(空気の層)があります。
もしも窓が1枚だけで構成されていたら気温差で結露し、曇ってしまいます。
しかし複数層にし穴があることで、機内の比較的暖かい空気を通して内外の窓の表面温度差を緩和できます。
つまり結露して曇る事がなくなるのです。
なお、ブリーザー(ブリーダー)・ホールには圧力を上手く調整するという役割もあります。
小さな穴ですがとても重要な穴なんです。
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飛行機の窓が暗くなる理由やボタンの仕組みは?
飛行機の窓には暗くするためのブラインドが付いています。
飛行機は雲の上を飛ぶので昼間はすごく眩しいため、遮光用に付いています。
ところが最近はブラインドがない飛行機も増えてきました。
そしてその飛行機ではブラインドではなく窓自体が暗くなる機能が搭載されていたりします。
見た目は普通の窓なのに暗くなっていく様子を初めて見た時は驚きと同時に感動したものです。
ところで透明な窓が暗くなる仕組みはどのようになっているのでしょうか?
このタイプの窓にはジェル状のエレクトロクロミック材料を用いた航空機用の電子カーテンシステムを使用しています。
少し難しい話になるのですが、内窓には透明な電極付きの透明板でエレクトロクロミックジェル(以下:ジェル)を挟み込んでいます。
そこにスイッチで電気を流すことで調光するという仕組みになっています。
ちなみにこのジェルは電気の刺激によって変化する性質をもっています。
つまりスイッチを押すごとに電気が流れ、挟まれているジェルの色が段階的に変わっていくというわけです。
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まとめ
飛行機の窓は一般的な窓とは異なる構造になっています。
複数枚構造になっていたり“ブリーザー(ブリーダー)・ホール”と呼ばれる小さな穴があったりします。
この構造のおかげで窓が曇らないようになっています。
特にブリーザー(ブリーダー)・ホールは圧力を上手く調整する役割も担っています。
また飛行機には遮光用にブラインドが付いていますが、最近は窓自体が暗くなる飛行機も増えてきています。
この窓は特殊なジェルが挟み込まれた内窓を使っており、電気を流すことで反応し暗くなる仕組みとなっています。
飛行機の窓一つを見ても、様々な技術が採用されているというのが分かりますね。