いきなり団子というサツマイモを使った熊本の郷土料理、郷土菓子があります。
熊本弁では“いきなりだご”と呼ばれる事もあります。
とはいえ、サツマイモを使ったお菓子は当然ながら熊本県以外でも作られています。
その中の1つに“いも恋”というお菓子があるのですが、いきなり団子といも恋の違いは何なのでしょうか?
パクリという事はないのでしょうか?
今回はこれらの疑問について調べましたので、見ていって下さいね。
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いきなり団子、いも恋の違いは?
いきなり団子は熊本の郷土料理、郷土菓子です。
一方のいも恋は埼玉県川越市で販売されているお菓子です。
よく似ていると言われるいきなり団子といも恋の違いは何なのでしょうか?
まずはいきなり団子とはどういうものか見ていきましょう。
いきなり団子の中身は輪切りにしたサツマイモと餡(小豆あん)です。
これらを小麦粉を練って平たく伸ばした生地で包み、それを蒸して作られます。
最近はサツマイモの上にこしあん、またはつぶあんの小豆餡を乗せてそのまま包んだものが一般的になってきています。
続いていも恋とはどういうものか見ていきましょう。
いも恋の中身は輪切りにしたサツマイモの上に餡子を乗せたものです。
それをもち粉と山芋で作った生地で包み、蒸して作られます。
このように、いきなり団子といも恋の中身はほぼ同じです。
見た目も似ているこの2つですが、決定的に違う点があります。
それは“生地”です。
いきなり団子は小麦粉で生地を作るのに対し、いも恋はもち米と山芋で作られています。
そのため食感が異なります。
見た目は似ていますが完全に同じものというわけではないのです。
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いも恋は、いきなり団子のパクリ?
先ほど、いきなり団子といも恋で一番違うのは生地だと言いました。
しかし逆に考えるとそれ以外は比較的似ています。
似ているこの2つですが、いも恋は、いきなり団子のパクリなのでしょうか?
いきなり団子はさつまいもの生産が盛んな熊本地方の農家のおやつとして昔から食べられています。
一方のいも恋は1996年に川越市の菓子商が販売を開始しました。
いきなり団子の方が歴史が長く昔から愛されています。
昔からあるのはいきなり団子で、その後いも恋が作られたという事になります。
パクリとは断言できませんが、ここまで似ていると多少なりともいきなり団子の影響は受けていると思われます。
ちなみにいも恋だけでなく、いきなり団子に類似しているお菓子は全国に存在します。
食べ比べをしてみると楽しいかもしれませんね。
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まとめ
いきなり団子といも恋で決定的な違いがあるのは生地です。
いきなり団子は小麦粉、いも恋はもち粉と山芋なので食感はかなり変わります。
この2つは見た目がそっくりなため「パクリ?」と言われてしまう事が多いです。
パクリとは断言できませんが、いも恋は昔から地元で愛されていたいきなり団子から影響を受けている可能性はあるでしょう。
他の地域でもいきなり団子に似たお菓子は販売されています。
それらの食べ比べをして違いを楽しんでみてもいいかもしれませんね。